(c) Cecil Beaton / Vogue(1968年1月15日撮影)
彼女が生理不順でなかなかセックスができません。また、性交痛もあるらしく彼女はセックスをネガティブなものと捉えています。僕はただの性欲うんぬんではなく、スキンシップとして彼女と愛のあるセックスを楽しみたいのです。そのためにはどうしたらいいですか。(どん 20代 男性)
お楽しみは挿入以外にも
山ほどありますゆえ
ということです。だから手だけ口だけのご商売や電話で話すだけでなんとかなっちゃうご商売が成り立つんですよね。すべて含めて、エッチってことで。
セックスというのはとてもクリエイティブなものですから、創造性を発揮しないと楽しみが狭まってすごくもったいない。ですから、ご相談者さまが監督 兼 脚本家 兼 主演男優というクリエイターとして筋書きを書き、演出して演技して主演女優たる彼女とすてきなエロ世界を作ってしまえばいいんですよ。語りだけでも高まっちゃう世界とか。局所には一切触れずに登りつめてしまう世界とか。いくらでも作れるじゃないですか。
20代だと「そんなことしたらおじさんぽいと思われるかも」みたいな、クソのような羞恥心から「そんなことできるかよ!」とわたくしの提案を否定されるかもしれません。でもね、そんな子どもには官能の海に溺れる瞬間は永遠にやってきません。
もちろん各自、芸風もあるでしょう。演出や演技、脚本からして過剰なモリモリの作風ではなく、ごく抑えた表現のほうが気持ちが高まるという派の方もいらっしゃるでしょうから。それならそれを「わかったうえで」セックスという物語を紡ぎあげる総合プロデューサーになりきっていただきたいものです。「わかったうえで」というのは、モノづくりには非常に大切。目指すものに向かって集中したほうが、よりよいモノができるからです。
そのためには自分と彼女がどういうストーリー、どういう演出で燃えるのかという方向性を話し合うことが必要になります。すぐれた作品を生むためには創作者同士の話し合いは欠かせませんからね。そこから前戯も始まるってことで、ぜひがんばってください。
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