「動画の良さとは何か?」と聞かれれば、やはり文章で説明しなくても動画が代わりに伝えてくれることにあると思います。動画をウェブ記事などに貼り付けておけば、それだけで読み手に伝わるので便利です。
私は文章を書く仕事をしており、アプリやウェブサービスなどの使い方を紹介する記事を書くことがあります。この際、長いテキストと画面キャプチャ画像を組み合わせて解説していくのですが、やはり動画だけのほうがわかりやすいと言われます。動画は、読者にやさしい伝達手段なのです。
というわけで今回は、私自身の実体験をもとに、動画を使ったほうが読者に伝わりやすい実例を紹介します。加えて、SNS上での動画のシェアのされやすさについても説明します。
私は以前、以下の記事を書きました。
RealPlayer Cloud のアカウントを作成すると誰でも無料でもらえる2GBのクラウド容量。この記事では、その2GBという容量にどのくらいの動画をアップできるのかを検証しています。
私は RealPlayer Cloud にマイクロビデオ(6~15秒程度の動画)を10本アップすることで、「2GBにはまだまだたくさんの動画をアップできる!」ということを伝えたいと考えました。実際、記事内では動画URLを10本紹介しています。
しかしながら、動画URLをただ羅列しただけでは「どのくらいの動画の長さなのか」「画質はどうなのか」について説明できたとは言い難く、少しわかりにくい記事だったと反省しています。
例えば、アップした10本の動画をつなげて1本にし、「これくらいの動画までアップしてもまだまだ容量に空きがありますよ」という短いテキストを添えて記事に貼り付けるだけでも、十分説得力のあるコンテンツになったのではないでしょうか。
特に現在は、スマートフォンなどの携帯端末でウェブを閲覧する人が多いため、記事内のテキスト量を少なめにしたほうが良いと言われます。今後は動画をメインにした記事も検討する必要があると感じました。
Facebook などのSNSでは、テキスト・画像・動画などのコンテンツが四六時中掲載されています。最近では Vine などの動画アプリが流行っているため、タイムラインに動画が流れてくることも多くなりました。私もiOSアプリ「Hyperlapse」を使ってよく Facebook にアップしています。
自身の Facebook に様々な種類のコンテンツを毎日投稿していく中で感じたことは、どんなに自分が仕事で書いた記事をシェアしたとしても、面白系動画に対する反響には負けるということ。もちろん記事と面白系動画ではコンテンツの性質が違うので、一概には比較できませんが、少なくともSNSのフォロワーは柔らかいコンテンツを求めているということに気付きました。
また、Facebook は自分の実績を宣伝する用途にも使えますが、やはり友人・知人が見るという性質上、友達に共感されやすいネタも流していく必要があると痛感しています。そのような観点からも、SNSは動画コンテンツとの相性が良いのではないでしょうか。
今回は、動画を使った方が効果的なケースを2つ紹介しました。ここで取り上げた2つの実例に共通することは、「動画のほうが読み手にとってハードルが低い」ということ。
閲覧者はネットサーフィンをしている中でたまたま投稿を見かけたのですから、そこからテキストコンテンツを読もうと思うとハードルが高くなってしまいます。インターネット上で記事を書く場合に限らず、自分の会社のことをPRする際などにも、「動画を使って広報する」という選択肢を考えてみるのも良いかもしれませんね。
(安齋慎平)
生命保険会社出身のライター。ライフハッカー[日本版]編集部、ギズモード・ジャパン編集部、All About 編集部などを経て現在は TechCrunch Japan など複数ウェブメディアで執筆中。 お仕事のご依頼はこちら → foxraysアットgmail.com